写真で生きる力を引き出す、「写真回想法」
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写真で生きる力を引き出す、「写真回想法」
新型コロナ感染症の蔓延がようやく下火になりつつあり、禁じられていた事柄が
緩和されてきています。
人と会える、この大事なこともその一つ。
母がお世話になっている高齢者施設でも、マスクや消毒、ワクチン接種済を条件に
これまでガラス越しでしか会えなかったことから、テーブルを囲んでの面会が
先日から可能になりました。
時間は制限されていましたが、手に触れたり、声を聞くことができ、久しぶりに
心触れ合う時間を持つことができたのです。
その時持って行ったのが孫たちの写真。母にとっては曽孫に当たります。
これは誰?、誰の子?、そう言えば〇〇ちゃん(私の娘)は元気?
よかったよかった、など写真を媒介にして笑顔の話が弾みました。
家族の幸せをしっかりと包み込んでいる写真や、これまでの思い出が詰まった写真が
人と人とのコミュニケーションに大きな役割をもっていることを実感しました。
調べて見ると、過去の思い出や出来事を語り合うというコミュニケーションが
高齢者の生きる力を引き出す仕方は「回想法」と呼ばれているもので、アメリカの
精神科医が提唱している心理療法だということ。
原則は話し合いを通してコミュニケーションすることだということですが、
今回のように写真や思い出の品物を通して話を進めることも方法としてはあるとのこと。
写真を見ながら、「これはいつのこと?」や「一緒に写っている方はどなた?」など
話を広げることは、毎日会えない高齢者との会話の広げ方としてはとても
よい方法だと思います。「これからも元気でいなくては」、というポジティブな
気持ちへ繋がっていくということも、写真を見終わった表情から読み取ることもで、
改めて写真が持っている力の一つを実感しました。
皆様もこの簡単で有効な写真によるコミュニケーションを是非実践してみてはいかがでしょう。
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